要領が良いっていうのか、調子が良いっていうのか。
餌をねだるのが妙にうまい野良猫が近所に住み着いてるんです。
灰色の虎地で、模様が鯖っぽいのでサバと呼んでました。ﾁｮｰ安直w
警戒心と食欲がごっちゃになってキョドってる他の猫を尻目に、サバは僕の足元に擦り寄って喉を鳴らすんですよ。
で、まあ。情が移るっていうか、たまには猫缶買ってやる感じで。

たぶん車に撥ねられたんでしょうね。それも頭部を直撃っぽい。
方向感覚を無くした風情で、道の隅っこでグルグル回り続けるサバを拾って。
ほら、猫は風呂嫌いってのがお約束じゃないですか。
んでもサバのやつ、洗面器のお湯で血を洗ってやる間、ずーっとおとなしくしてて。
こんだけ良い子にできるんだったら僕が飼ってやるって約束したんですけど。



いつだったか、部屋に潜り込んで玉子焼きを盗もうとしてた事があったんです。
まあ野良猫よりも自分の食欲が大事だし。フツーに追い払ったんだけど。
でも、食べて欲しい時に食べてくれないなら、あの時食べさせてやれば良かったな。